私の申請実績のある助成金の中から「比較的に取組みやすいモノ」を中心に、申請マニュアルだけでは分かりにくい注意点をまとめています(令和3年4月以降)。
※助成金は各都道府県によって方針や必要な書類が違う場合がありますのでご了承ください。
有期契約労働者、短時間労働者(パート・アルバイト)、派遣労働者といったいわゆる非正規雇用労働者(以下「有期契約労働者等」)の企業内でのキャリアアップ等(正規転換・職業訓練・処遇改善の実施)を促進するための取組を実施した事業主に対して助成されます。
就業期間6カ月以上~3年以内の有期契約等労働者等を正規雇用・多様な正社員等へ転換し、6ヶ月経過した場合に助成されます。また、派遣労働者を派遣先で正規社員として直接雇用する場合にも助成されます。
※正規転換時に給与3%以上UPが肝心!
転換前後ともに月給制・同じ所定労働時間の場合はそのまま金額の比較ですが、どちらかが違う場合は転換後6ヶ月間の給与総額を時給換算し、3%以上アップの要件を満たさねばなりません。
例)時給で短時間勤務のパート従業員を正規転換する場合
①まずは以下の点を確認する
給与体系 | 1日の労働時間 | 1カ月の所定出勤日数 | 6カ月の総所定労働時間 | 6カ月の給与総額 | |
転換前 | 時給1,000円 | 6時間 | 約14日(週3日) | 約84時間/月×6 | 504,000円 |
転換後 | 月給19万円 | 8時間 | 約22日(週5日) | 約176時間/月×6 | 1,140,000円 |
※この計算に含めてはいけない手当 ⇒ 賞与(ボーナス)・ 所定時間外労働手当(いわゆる残業代)・固定残業手当・休日出勤手当・通勤手当・皆勤手当・出張旅費・賞与など諸費用 等(その判断は各都道府県労働局助成金センターにお問い合わせください)
②時給額を導き出し転換前と比較する
・転換後給与総額を時給に換算 ⇒ 1,140,000円÷1,056時間(6カ月分)≒1,080円/時間 ・転換前の時給額との比較 ⇒ (1,080円-1,000円)÷1,000円=8%≧3% 要件クリア! |
※この比較方法に気付かず、支給申請ができなくなった話を聞きますのでご注意を!
③支給額
助成内容 | 助成額(中小企業) |
有期 ⇒ 正規 | 57万円<72万円> |
有期 ⇒ 無期 | 28.5万円<36万円> |
無期 ⇒ 正規 | 28.5万円<36万円> |
※ < >内は生産性要件を満たした場合
サッと確認!「料金表」へ瞬間移動
チェックシートの以外の要件項目です。また、都道府県独自の要件や制度がある場合もございますので、事前にお問い合わせください。
厚生労働省 | 雇用保険関連助成金の取扱い |
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 | 職業能力開発の支援 |
「"優秀"と言われるよりも、
"頼む!"と言われる者でありたい」が我がモットー。
頭で考えるより身体が動く、
お堅いコトと、上から目線は
大嫌い。
アイデア+行動力が
持ち味です!