このページでの内容は、現場での経験を重ねた私個人の見解も含まれていることをご了承ください。
平成28 年4 月1 日に施行された改正職業能力開発促進法では、労働者は自ら職業生活設計(キャリアデザイン)を行い、これに即して自発的に職業能力開発に努める立場にあることが規定されました。同時にこの取組を促進するために事業主が講ずる措置として、キャリアコンサルティングの機会を確保し、その他の援助を行うことが規定されています。
企業がその人材育成ビジョン・方針に基づき、キャリアコンサルティング面談と多様なキャリア研修などを組み合わせて、体系的・定期的に従業員の支援を実施し、従業員の主体的なキャリア形成を促進・支援する総合的な取組み、また、そのための企業内の「仕組み」のことです。
厚生労働省:「セルフ・キャリアドック」導入の方針と展開 より
知らない方が読むと、ちょっと分かりにくいですよね・・・
※ 世間の状況がめまぐるしく変化し、今までの慣習・やり方ではヤバイかも?
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※ そこで、国は企業や労働者に対し様々な要請を行っています。
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これらの背景を踏まえて事業の活性化+生産性の向上、労働者の充実した働き方を実現させるため、総合的な取組みを行う制度をセルフ・キャリアドックといいます。
厚生労働省:「セルフ・キャリアドック」導入の方針と展開 より
年代・立場によって求められるスキルは変わってきます。定期的に面談を実施し目標の確認を行う事が、従業員の主体的なキャリア形成の促進のためには有効になります。
➡キャリアコンサルティング①も参照ください
実施スケジュールの具体例を挙げてみました。人事評価と並行して行うなどの活用方法が手段のひとつとして考えられます。
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人材育成ビジョンの・方針の明確化 | |
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セルフ・キャリアドック実施計画の策定 | |
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企業内インフラの整備 | |
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セルフ・キャリアドックの実施 | |
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フォローアップ |
キャリアコンサルタントには守秘義務が課されるため、個人情報を公表するわけにはいきません。ここでの情報は脚色を加えてはいますが、面談を通じて今後の目標(キャリアプラン)を定めた例として提示いたします。
現在は様々な現場に携わるが、利用者の方に満足いただける事を常に考えている。
専門実践教育訓練で美容師の資格を取り、介護+美容のサービスを取り入れる事で、寝たきりの方であってもおしゃれをする楽しみを提供したい。
店長の重責を任されたが、スタッフの管理にいつも課題を感じている。
上の了承を得て社長の集まりに参加。すぐに解決策は出ないものの経営者の考えを知り、考え方を共有することで現場で実践していきたい。何よりも人脈が広がり有意義な経験だったとのこと。
学校を卒業後はずっと現場一筋でマウスを触ったこともなかった。60を過ぎた自分にできることは?
体力面で現場はしんどいが、一方で技術継承として自身の経験を若い者に伝えたい。定年は過ぎてはいるがPCスキルを得て施行管理者として会社に貢献したい。だから今さらながらワード・エクセルを学ぶんです。
私は日本国籍を持っていませんが、日本で働き文化交流の懸け橋になりたい!
母国の大学で日本文化を学び、日本で就職したいと思い来日した。母国の文化を知ってもらい、輸入した商品を日本で販売し理解を得る事で交流を深めていきたい。
現在は病院の現場主任だが、それまでに様々な職場を渡りあるいてきた。
医療現場は様々な経験を積むことが評価のポイントでもある。現場を預かる者として、この経験を今のスタッフに伝えより良い職場環境を形成していきたい。
厚生労働省 | キャリアコンサルティングについて |
「"優秀"と言われるよりも、
"頼む!"と言われる者でありたい」が我がモットー。
頭で考えるより身体が動く、
お堅いコトと、上から目線は
大嫌い。
アイデア+行動力が
持ち味です!